母と子ども

幼児教育に関するつぶやき

子どもは親の鏡なんだから…

今回の西日本の大雨の影響による被害は、本当に気の毒で、出てくる言葉もない。

復興を心よりお祈り致します。


長年、幼児教育だけを貫いてきた私。日本の未来を不安に思いつつ、幼児教育の現場から、自分に出来る事を、大切な事を幼い心に伝えたいと願い、日々レッスンをしている。

 

こここそはと選んだ幼稚園に入園させ、習い事のない曜日はないほどに習い事をさせ、私立の小学校受験を控え受験勉強をする。言わばエリート路線を走り始めた幼児たち。
今回、私が指導させて頂いている子どもたち全員に同じ質問をしてみた。
「西日本で、川がちぎれて、大洪水が起こったね。雨が降り続いて、お家の中に茶色い水が入ってきて、亡くなった人もいっぱい。命が助かっても、お家が壊れた人もいっぱいなんだよ。
どう思う?」
子どもたちの反応は「怖い。」「かわいそう。」「茶色いお水、怖いな。」など。


幼児教育の立場から、そして、このエリート路線の先にある、社会のリーダーとなっていくはずの子どもたちに、今この幼い心の中に育てたい思いや志の為に、レッスンでは、①復興を祈ること。②無駄遣いをしないこと。③事実を知ること。を伝えた。皆、幼いきれいな心でうなづいた。
が、ただ1人、残念な言葉を発した子どもがいた事は悲しかった。
「うちじゃなくて、良かった!」
所得は高く、裕福で何不自由なく暮らすこの子の口からは、「自分さえ良ければ、他人がどうなっても関係ない」という大人の考えが、すでにあるのかと愕然とした。

遠い所の出来事、他人事、というレベルで、見ていたアニメのチャンネルを変えるように、映像が変わればもう忘れてしまう。幼児にテレビを見せる事の恐ろしさがそこにはある。
将来、社会のリーダーになるべく育てている両親の子育てにも、大いに問題と責任がある。